項目 | 評価 |
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オススメ度 | – Pythonの基本文法から設計の基礎や各種ライブラリの使い方まで学べる |
内容がためになるか | – Pythonの基本文法を速習するのに良い |
読みやすさ | – 文体は読みやすく、さらさらと読める。が、未経験者には少し言葉が足りない所もあるかもしれない。 |
面白さ | – コラムが面白くためになる |
人気度 | 元々のUdemyの講座は10万人以上受講して高評価。Amazonでもこの本はかなり高評価 |
対象レベル | 初めてプログラミングをする人には少し難しそう。他言語経験者がPythonを学ぶ際にはかなりオススメ |
本書について
タイトル:シリコンバレー一流プログラマーが教える Pythonプロフェッショナル大全
発売日:2022年8月
ページ数:480ページ
著者:酒井 潤
概要
現役シリコンバレーエンジニアである、酒井潤さんのPython本。
元々、Udemy 現役シリコンバレーエンジニアが教えるPython 3 入門 + 応用 +アメリカのシリコンバレー流コードスタイルの大人気講座があり、それを書籍化したもの。
酒井さんは、元々サッカー日本代表まで行き、そこから転向してITエンジニアとなってシリコンバレーで働いているという凄い経歴の人。本書でも、どうやってシリコンバレーで働けるようになったかということをコラムに書いており、Udemyの動画講義等でも発信してくれている。モチベーションも上がるため、ぜひコラムを読むだけでも本書を読んでみると良いと思う。
Udemyはさらにオススメ。特に初めての場合は、本書だけよりもUdemyの方が、実際にどうやって入力していっているかも見れるので、ぜひオススメする。Udemyで進めながら、本書も読んでより理解を深めるという使い方がベストと思う。
内容は、Pythonの基本文法から始まり、アプリケーションを作成して簡単なMVC (Model-View-Controller)の設計について学べ、さらに並列化などの少し高度な内容まで含む。色々なライブラリの使い方も学べる。実務経験がまだ無い人には少し難しい部分もあるかもしれないが、ロギングやREST APIといった実務では必須な知識も学べる。正直、MVCについての説明はさらっとされているだけなので物足りないが、そういった設計があるのだということを入門本で知れるのは良いことだと思う。
難易度としては、初めてプログラミングをする人の1冊目としてはあまり適さないかもしれない。
人によっては理解できると思うが、その前に簡単なものを1冊終わらせてから取り掛かった方が本書やUdemyで言いたいことが理解できると思う。
C言語は知っているが、Pythonは知らないという人にはちょうど良いと思う。
Udemyと本書の違い
本書は約500ページと分厚いが、Udemyではさらに多くの内容が追加されている。
Udemyでは、
- データベース(本書の内容 + MySQL, SQLAlchemy, DBM, memcached, pickle, MongoDB, Hbase, neo4j)
- WEBとネットワーク(本書の内容 + socket通信)
- テスト(pytest, mock, selenium)
- 暗号化(文字コード, pycrypto, hashlib)
- インフラ構築自動化(Vagrant, Virtualbox, Docker, Fabric, Ansible)
- Pythonの便利なライブラリやツールや豆知識(正規表現等)
- グラフィックス(turtle, tkinter, kivy)
- キューイングシステム(ZeroMQ, RabbitMQ, celery)
- 非同期処理 asyncio
が大幅に追加されている。
総合すると、Pythonを使って何かしたい人は、ぜひUdemyと本書を購入すると良いと思う。
実践的な内容が学べるため、すぐに応用もできるようになると思う。非常にオススメできる。
幅広く学べるため、頭の中にこういうものがあるというキッカケを作ることができる。あとは、必要となったときに調べれば良い。
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